シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(60)

一粒の種


               西園寺昌美


どんな木でも種がなければ芽が出ない
どんな大木も小さな一粒の種から育つ

そんな一粒の種から生まれた
″世界人類が平和でありますように″
この祈りは、国境、人種、民族、宗教、文化、伝統、習慣、主義主張を超え
人類の心を一つに結びつけるため
人類の永遠の平和を託し
地上に蒔かれた

人間が人間として生きるために
誰もが等しく自由に生き
誰もが等しく生命の尊厳を得
誰もが自らの輝かしい人生を進化創造してゆくために
その一粒の種は今生に誕生した

水が自然に流れ
雲が風に従って流れるように
一粒の種は
水や風に運ばれ
世界中にちりばめられていった

万物は流転する
人類は内なる平和と平安を求めて
大自然との調和と共生を見出し
そして、肉体と精神と神の一体化を極めてゆく

宇宙究極の真理
それは二十一世紀の人類にとって
最も重要である
人類一人一人に内在している神性を開くため
人類一人一人を苦悩と霊的無知より自由にさせるため
人類一人一人から執着を切り離し
神性を顕現してゆくために
輪廻転生は繰り返される

二十一世紀
遂に古いものが崩壊し
人類一人一人は進化創造を成し遂げ
次元上昇を極めてゆく
究極の進化は神へと至る道
そして、神人として世に立つのである

一粒の種は
終に崇高にして光り輝く神人としての
見事な花を次々と咲かせてゆく
人類皆即神也