シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(51)


               西園寺昌美

年を重ねるほどに
若き日の夢や希望、激しきまでの正義感や裁く思いが
ロウソクのように溶けてゆく
ゆっくりゆっくり時を刻み
その炎は次第に小さくなり、燃え尽きてゆく

世界を平和にせんという
偉大なミッションも
せねばならぬという重き責任も
いつの間にか鎮まり
静かに密やかに、その炎は私の心から引いてゆく

私が一人厳しき天命を背負って人類の救済を果たすという
そのミッションはすべて錯覚であった
私一人で何が出来るというのだろうか
思いあがりもはなはだしい
私の天命は多くの神人の祈りと助けと支えによって
さらに限りなく多くの神人を今生に誕生させてゆくことだ

その任務もほぼ果たされつつあるのであろうか
三人の秀でた後継者に道を譲り後を託し
私の運命は明け渡されてゆく
が最後の瞬間まで、私の情熱の炎は消えることはあるまい
終の生命さえも燃え立たせながら

世界平和のために我が生命を捧げ尽くさん
それは私の生命の最後の一歩
わが肉体を構成する一つ一つの細胞が燃え尽き
その最後の細胞から生命エネルギーが消え失せるその瞬間まで
私は世界平和のために
人類の幸せのために全力をそそぐ

五井先生と共に生きてきた日々
神格者へと目覚めるための修行につぐ修行
その日々が今は懐かしい
私は宇宙大生命エネルギーの
最後の一滴を飲みほして
五井先生のもとに飛翔する瞬間まで
人類救済のためにすべてを献ぐ

人類は、渇望している 真理の探求を
人々は、恋い焦がれている 永遠の生命を
人類は一人残らず神人に至るまで輪廻転生を繰り返す
神性を蘇らせるまで

何生にもわたって渇き求めつづけてきた 真理への探求
そしていよいよ、遂に永い眠りから覚めるのだ
そして長い沈黙を破って究極の真理に目覚めてゆくのだ

その日が来る時まで
今日も真剣に
世界平和の祈りを祈り、印を組む
我即神也 人類即神也
世界人類が平和でありますように