シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(38)

真の宗教


               西園寺昌美

一体、各宗教は何をしているというのか
真理だ、愛だ、赦しだなどと説いておきながら
一体どのように信者を導いているというのか

実際には
目には目を、歯には歯をと指導しているのではないか
敵のために祈ることが出来なくて
真の宗教と言えるであろうか
そこにいかなる原因や理由があろうとも
その原因追求は国家や警察に任せ
一人一人が無心に敵のために祈りを捧げる
その無私の行為こそ宗教心というものではないか

そうでなければ
宗教とはそもそも何のために存在しているのか
先師や賢人の開示した真理を
制度化し組織化し、形式化し儀式化し
伝統を重んじ伝えてゆくためのただの道具なのか

二十一世紀、宗教の問題があちこちでクローズアップされるなか
今こそ、宗教の捉え直しが必要なのではないか
宗教の権威主義的、独裁的な在り方は間違っている
世界の宗教の多様な在り方こそ
真の宗教精神の在り方と言えるのではないか
そうでなければ、宗教はいずれ崩壊するであろう

真の宗教とは
死生観、世界観、宇宙観に生きる道だ
人種、民族、国家を超えた普遍的なものである
宗教と唱えつつ、真の宗教的なものを排除しつづけている現実
赦しと愛をいかに説こうが
崇高な行為にまで高め上げられることは稀だ

二十一世紀、各宗教の果たす役割は実に重い
宗教が死に体に陥らず
再び真の宗教へとよみがえることこそ本来の道である

我々は長い間、本当に長い間
何生かけて、我々を導き啓示を与えてくれる聖者、賢者、宗教家を探し求め
そして相まみえんことに志を抱き
修行を積み重ねてきた

遂に我々の望みは達成された
五井先生という聖者そのもののお方にご縁を得
五井先生と共に世界平和の祈りを捧げてきた
我々は
すべての人種、民族、国家、宗教を超えて
敵さえも光の中に包みこみ
世界平和の祈りを捧げてきた

五井先生こそ本物の宗教家だ
ご自分の肉体を神に差し出され
ご自分のすべてを人類救済のために捧げられた
来る日も来る日も
人類のカルマを祓い浄め
人類の心を癒し、人類に希望の光を灯しつづけられた
五井先生のお心には敵も味方もない
すべての生命の尊厳をたたえ
すべてを愛し赦し 慈しみつづけられた

ああ
我々は今日ついに
五井先生にまみえんことをゆるされ
真の宗教の道を歩んでいるのだ
真の祈りを人類のために捧げているのだ
何という至福か
何があっても悔いはない
何が生じようとも恐れはない
五井先生と共に本道を歩みつづける
我々だからーーー