シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(30)
孤独こそ人生最高の贈り物
西園寺昌美
雲は地上と天上とを分かつ境界線
神人は雲を足下に見下ろす
世の人々は雲を高く見上げる 高みを欲して
神人たちはすでに高みに立つがゆえに人々を雲の下に見る
神人という最高の嶺に登りたる者は、無限なる光明の世界に生きる
地上のすべて一切の二元対立を超え
善さもの悪しきものということさえも超えて
すべてを究極の真理を現わすためのプロセスとみる
人間を悪しきものとは決してみるべきではない
罪を犯さないまでも 生きる誰もが一人残らず
その過ちの可能性を秘めて生きているからだ
外に罪を現わさずとも心の内にて
もうすでにどの位罪を犯して生きていることかはかりしれない
人間はまた孤独なものなのだ
孤独ゆえに自分の内をさらけだし
自らを正直にみつめることも出来るのだ
多くの友、親しき人、愛する家族に囲まれ
いかに賑やかに幸せに振るまおうとも
人間はみな根源にては一人なのだ
そのため孤独から逃げるために家族に友人に執着するのだ
人間はみな一人残らず孤独、それが原点だ
孤独を感じない人は孤独を孤独とみることを逃げている人たちだ
恐れている人たちだ、気をまぎらわせているだけだ
孤独にある者よ
胸を張って堂々と生きるがよい
人類はもとを正せばみな一人残らず孤独にあるものなのだ
自らの真実をみつめるために、自らの神性と対面するために
今、孤独に置かれているのだ
何も恐れることはない、何も気に病むこともない
何も隠す必要はない、何も責めることはない
誰よりも先んじて幸運の時がめぐりにめぐり
今自分にめぐってきたのだ
真理にまみえるために、真理を体験するために
真理の光にとけあうために、真理と共に生きるために
千載一遇のチャンスが
貴方に訪れたのだ
それを何故恐れるのか、悲しむのか、怖がるのか
堂々と歓喜して孤独を受け容れよ
そのあとにやってくるのは
光明のみ、神聖のみ、輝かしきことのみ
孤独こそ、人生最高の贈りもの
自らの内なる神と対面出来る千載一遇のチャンス
孤独に苦しむもの、孤独にあえいでいるもの
孤独に悲しむもの
想念の転換だ、人生の転換だ
人間は孤独を通して光と出会う
真理とまみえる、神を見る
孤独のあとにやってくる光明を期待するのだ、よろこぶのだ
人類が皆一人残らず求めてやまないもの
遠く果てしなき永遠の生命を手に入れるチャンスだ
神人は、壮大な高みから降りたち
孤独に打ちふるえる者を探し出し
荘厳な言葉、神聖な言葉を投げかけ
神人をつくり出してゆくのだ
孤独は神人の通るべさ一つの道
すぐそこに、永遠の真理が近寄っている
手をのばし自らの手でつかむのだ
だからこそ孤独はプロセスなのだ
我即神也に至る歓喜に導かれるプロセスなのだ
