シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(35)
祈りと印は天の叡智を映し出す鏡
西園寺昌美
私がこの世に生をうけ
これまでの人生の中で
数えきれない程の種々さまざまな感動を味わい
また深い悲しみも痛みも
そして幾多の体験をつみ重ねて来た
その何か一つ欠けても
今日の自分は存在しない
その一つ一つは、その時はいかに艱難辛苦なことであっても
常に超越の瞬間とその向こうに垣間見える光を
心の中に強く描き、乗りこえてきた
過ぎ去ってしまえば
すべては尊くかけがえのない宝となっていた
私は、いかなる出来事も自分の心の中でその日のうちに処理し
祈り、印を組み
そのまま問題を抱えこみ、明日を迎えることはない
すべては過去の消えてゆく姿として捉え
自分を責めず人を責めず
自分を赦し人を赦し、愛と慈しみをもって
今この瞬間を光と化してきた
邪悪な否定的感情に自分の心を支配されることは一切ない
深い夜のしじまが終わりを告げ
小鳥のさえずりと共に朝を迎えるころには
心から生かされていることへの感謝とよろこびに満たされる
この私の生命のキラメキ
生命の力は人知を超え
いかなる人類の悲劇も、いかなる世界の破局も
それらのすべて一切をのみこみ
宇宙神のもとへと送りこむ
祈りとは印とは
天の無限なる叡智を映し出す鏡
祈りや印により
人類のすべての罪や汚れを永遠に祓い浄め
遂にはみな神人と化す
私は今日までにかかわったすべての人たちを讃美し慈しみ
そしてすべての出来事に感謝を捧げ至福に至る
今日もまた世界平和の祈りを祈り、印を組む
何百回、何千回、何万回と組む印は
幾千もの小さな小川が
遂には森や岩をもうるおい尽くすほどの豊かな水流となり
さらには力強い滝となり、深い谷へと落ちてゆく
その瞬間すさまじい光と化して
あたり一面否定的想念を含んでいた大気を浄め尽くすのである
印のつみ重ねほど尊いものはない
人生とは真理と出会う道程
生きている証である
今日もまた私は
生かされていることへの感謝とよろこびをもって
人類即神也の印を組むのである
