シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(26)
人生に無駄なことは何もない
西園寺昌美
人類はみな高次の段階へと上昇してゆく
霊化してゆく、神化してゆく
故に何が起きようと、何も心配する必要はない
誰でもそれを受け止めるだけの度量を備えている
いかなる時でも、受容しようと決めたその瞬間から
普段の何十倍もの力が内より溢れてくるものだ
そんな時、特別な光明が自分のまわりを包みこんでくれるのだ
だからこそ悲しみや不幸が生じても
人間は必ず立ち直れるように出来ている
そのように計られている
深い悲しみもまた、少しずつ思い出にしてゆくことが出来る
次第に癒されてゆくのだ
いつまでも過ちや喪失を悲しんで何になろう
人類にとって無駄なことは何もない
強いて無駄なことといえば
危険と称し失うことを恐れて
何も為さないことだけだ
悔いを残さぬよう積極的に
自分に向かってくるあらゆる困難を
勇気をもって受けて立とう
すべてはやがて安らぎとなって返ってくる
深い悲しみも喪失もそして過ちも
自らが穏やかに迎え入れる時
内なる神の輝きを垣間見るのだ
常には光が差しこむことのない深い心の暗部にさえも
この時こそ特別な光明は染み透る
だからこそ無駄なことは一切ないのだ
何が起きようと
一週間がたち一カ月がたち一年がたち
苦しみが過ぎ去って
本来の自分に立ち返れば
その返ってゆく自分の足音に
次元上昇を体験するのである
平安な場を求めて各地を経巡り
安住したいといかなる情報をかき集めようと
自らの安らぎの場は、地理的な場にはなく
常に心の中に存在しているのだ
魂の中にあるのだ
自らの内にこそ本来の安住の場が存在するのだ
自分の前に生じるいかなる出来事も
ただ一喜一憂するだけで
何事も為さざれば
ただ運命に翻弄されるだけだ
一喜一憂の中にこそ
特別な光明が溢れ出る瞬間があるのだ
何も恐れることはない
宇宙の力を、無限なる神の愛を受け入れ
自分を強く信じることだ
自分以外に自分を高め上げ導くものはない
自らの魂を次元上昇させるチャンスなのだ
遂には、いかなる出来事にせよ
その喜びや悲しみに関わりなく
その出来事自体が
深い霊的成長に関わっていたことに気づく
我即神也 ああ、自分は何と素晴らしきものかな
