シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(20)
五井先生とともに
西園寺昌美
ああ 五井先生は神世紀を駆けぬける
どこまでもどこまでも地球上を駆けめぐる
時折そっと大気の中に降り立って
笑みをたたえ 我々の前を通りすぎる
それは 沈黙と称賛による全き慈愛 五井先生のみ心
その時 我々の灰色の想念が瞬時にして白光の想念と化す
五井先生の足音が聞こえる
風をとばして
嵐のように 稲妻のように
ヒユーヒユーと昔をたてて
地球上の業想念はきれぎれに切り裂かれる
その心は慈悲にして
その眼は人類の未来を見据えて
印を組まれる
地球はいま身ぶるいしながら次元上昇を試みる
人類の魂は神世紀に飛翔する
地球上に立ち込める霧 深い眠り ほの暗い想い
人類の心は依然と闇
際立った考えも行為も輝きもない人々
五井先生はなおも駆けめぐる
涙の雫を降らせながら
印を組まれる
氷りついた心に 荒涼たる大地に
たちまち光は射し 緑と化す
お懐かしき五井先生の御顔を仰がん
年々歳々 人類が自然を破壊してゆく
人類が自然に逆らって創り上げた
欲望 権力 執着 束縛という想念の川は
闘争 貧困 差別 死の中を流れてゆく
五井先生は眼下を見据えて
印を組まれる
美しく清々と流れる水 ほとばしるしぶき
光明という神聖なる川が地球のすみずみまで流れ尽くす
ああ 五井先生なくして人類の救済はない
何もかもがうつろで無関心
耐えがたいほどの希望のない人生
人々は余りにも己れの本質から遠いところで生きている
それでもなお人々は
崇高なものなくしては生きることは出来ない
五井先生は眼下を見据えて
印を切られる
私たちは地上にて印をまねる
たゆたう光の川の流れの中で
五井先生率いる光明霊団に融け合い
神人として人類救済の任務を果たす
二十一世紀 ついに神人の代が来た
人類はみな一人残らず真理に目覚め
我即神也の印を組む
その先達者として
今日もまた五井先生とともに印を組む
我即神也 人類即神也
