シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(13)
崇高な死
西園寺昌美
肉体全身を貫き 脈々と流れる
生命の力 生命の聖霊
自らが自らの生命に耳を傾けるならば
輝ける生命のメッセージが聞こえてくる
生命そのものは
常に自らにメッセージを送りつづけている
自らがそれを聞こうとしないだけだ
自らが自らの心に目隠しをしてしまっているだけだ
時が満ち 時が至るならば
自らの死に逆らわず 自然に迎え入れようと心澄ませば
誰でも生命のメッセージが届けられる
死は生の究極の一瞬
永遠によみがえる光り輝く一瞬
魂も肉体も正装で死を迎え入れるのだ
肉体は崇高にして気高い
だがしかし あくまで魂の従者でしかない
不自由なる肉体から解き放たれ
宇宙神の光の中に融け入ってゆくその瞬間
魂は優雅に晴れがましく誇り高く
天へと昇ってゆくのだ
自らの死は
これから永遠に続くわが家族や人類の礎となり
彼らの運命の支えとなり
彼らの希望の指標となる
自らの死によって
彼らと共に永遠に生きつづけるのだ
神界からは
七色にたなびく雲に乗った
五井先生 守護霊 守護神 神々のお迎えの一行が
黄金 紫金 白光に輝く光の中を
枕元に降り立たれる
その眼は愛と慈しみにあふれ
まさに融け合うかのように
わが魂を抱き止められる
少しの不安も恐怖も動揺もない
むしろときめきと歓喜に打ちふるえるのみ
わが魂は静かにわが肉体との別れを惜しむ
そして感謝の念を告げる
何十年の長きにわたる間
わが魂と共に生きつづけた
このいとおしき肉体
ああ何と有り難きかな 何と尊きかな
今生でのわが役目も果たし終え
ついに肉体を去る時に至った
今までわが魂の宿として
よくぞ働きつづけてくれた
そしてわが生命をよく支え保ちつづけてくれた
この恩は決して忘れない
わが生命 わが魂は
肉体の中に在って 肉体と共に
さまぎまな体験を積み重ね
ついには神人に昇格するまでに至ったのだ
そして今日また新たに
神となるその瞬間が訪れたのだ
神になる最もふさわしき佳き日が決定されたのだ
神人から神へとさらに昇格する瞬間なのだ
何と崇高なことか 何と栄誉あることか
肉体を離れることを許され
神人から神へと昇格する
これこそわが生命 わが魂が究極に行きつくところ
今生にて縁あって結ばれし
わが夫 わが妻 わが両親 わが子たちと共に暮らしてきたわが人生
苦しきことも 悲しきことも 辛きこともたくさんあった
嫌な時も 耐えられない時も多々あった
また嬉しきことも 楽しきことも ほんの少しの幸せと喜びも体験した
そのすべてが今終わろうとしている
いかなることも今となってはすべてが赦され
神と共に在るのだ
皆に無限なる感謝のみを告げて
わが肉体とも別れる時が来た
わが生命 わが魂は
天と地をつなぐ光となり
天に帰って五井先生と共に働くのだ
わが肉体の死を迎え入れる沈黙の瞬間
それはときめきの連続 歓喜のうねり
宇宙の鼓動の中に 高次元の響きの中に
恐れ多くも勿体なくも
全く一つに融けてゆく瞬間なのだ
世界人類が平和でありますように 我即神也 人類即神也
五井先生 本当にありがとう
守護霊様守護神様 本当にありがとう
真理を知らぬ人々は
死をいたずらに恐れおののき
不安と恐怖の念に取り巻かれる
死を必死で避けたいがためだ
神人は死を恐れはしない
死をいつでも迎え入れる用意がすでに整えられている
これこそ究極の真理を貫いた人の証だ
死とは
最後の一息を宇宙の法則に則ってなす瞬間である
法悦そのものである
今生一世一代 光り輝く瞬間である
と同時にわが肉体と訣別する瞬間でもある
そして無限なる生命 生を生きつづけるのだ
