シリーズ・インフィニット・ワーズの詩(4)

無限なる安らぎ


               西園寺昌美


今 私は全く静謐と平安の中に浸っている
薄れゆく落日の柔和な光彩が
豊かに美しく私の心を誘ってくれている

人類一人一人はみな
人生という崇高なる大偉業を成し遂げてゆくために
自分たちの役割を果たしてゆくのだ

自分自身で決定を下し
自分自身で築き上げ、責任を負い
自分自身に頼らなければならない
それが人生というものだ

今が人生について語るに一番ふさわしい時かもしれない
先程まで重くのしかかっていた世界をゆるがすほどの大事件も
世界平和の祈りによって 人類即神也の印によって
私の心から遠くに消え去っていった
私を異次元へと呑み込むかと思われるほどの静寂が
私を取り巻いている

私一人が何故にそのように焦るのか
いかように真理や法則を説きあかそうとも
人類の心は全く無関心ではないか
と思いつづけてきた日々がうそのように
私の脳裏から消え去ってゆく

ほのかに美しく明けゆく東の空は完全なる安らぎを満たしていた
一晩中 私は自らに語りかけていた
時代は大きく大きく変わってゆく
もう身をゆだねてもよいではないか
光の中にとびこんでしまってもよいではないか
今までに与えられた仕事は充分に果たしてきたのだから

人類の創造が神域を汚すほどの行き過ぎを来すならば
かの偉大なる宇宙の法則は
人類に対して極端な逸脱を決して許しはしない
私一人が何故に焦る必要があろうか
宇宙の法則は常に大調和の方向へと働いている
宇宙の絶対なる法則が地上に完全に満たされてこそ
世界の平和は築かれるものである

人類のうち宇宙法則と完全に調和せぬ者は
自滅するよう自然に導かれていく
宇宙法則をこの地上に降ろしたからには
人類はみなこの法則にのっとって
神そのものとなるのである
そのために宇宙の法則は
人類を進歩・調和させる慈愛の波動をもたらし
天災 病気 苦悩等をへて
その人類の誤った思考 迷い 思いこみ 幻想に介入して
過去の否定的な想念を打ち砕くのである

真理によって生さることを望まない人類に村し
宇宙の法則はこれに介入し
もうこれ以上待つことは無いとばかりに その意識を正し
既成の国家 社会 政治 経済 宗教 科学 制度を完全にくつがえし
二十一世紀 愛と光と慈愛にみちた霊的精神世界へと突き進ませてゆくのである

すべては完璧に築かれた
完全に整えられた
あとは天地創造
新しき世紀の出現を待つばかり
人類は高い次元において大調和し
より高い知性と霊性とに目覚め
みな我即神也を輝かす時が来たのだ

私はそれを見ているのだ
今 ここにはっきりと
私は霊性・知性・真理を兼ね備えた高き次元に生きる若き人々に
私の天命を継承してゆく喜びにひたっている

無限なる安らぎ 至福に満たされた私のまわりを
神の沈黙がただよう

何一つの悔いもない 思い残すこともない
いかなる事情 いかなる状況 いかなる時に置かれていてさえも
その瞬間 その瞬間 自らの全意識 全細胞を光明思想のみに全開し
わずかに残る否定的想念さえも排除し
自らに叱咤激励し 生き抜いてきた過去がなつかしい
わが来し方を振り返り常に想うは
頼るはわが内なる神性のみ
自らを裏切らず 自らの力を信じて
自らの真理を呼び起こし 自らの信念を貰いてきた

もう今は何一つ思い煩うことはない
無限なる安らぎの中に
無上の幸せを感じている
第一幕のカーテンは降ろされ
第二幕のカーテンがあがろうとしている
すべては無限の安らぎの中に始まる
二十一世紀 新たなる生命を頂き直し
さらに世界中をかけめぐり
完全平和達成に向かって
私はまた偉大なる一歩を踏み始めるのだ